最終回(仮)
なんだかずっと調子が悪くて、気づいたら3ヶ月もブログを更新していなかった。
文章を書くどころか読むのも難しくて、フォロワーのブログもたまに来る調子の良い時にまとめて読んでいた。その時に一気にスターを押していたので、皆さんお気づきかとは思うが。
調子が悪い理由は分かっている。3月31日付で大学を退学し、それに伴って懸念することが増えたためだ。
1. 金銭的なこと
うちの家族は、成人していようと学生の間は子どもを養うという考え方なので、私はこれまで毎月仕送りをもらっていた。しかし、大学を辞めて実家にも帰ってこないならもう知らんと父親から告げられたので、2月末に振り込んでもらった仕送りを最後に金銭的援助が受けられなくなった。
一部のフォロワーは知っていると思うが、私は色々あってストーカー対策として去年の夏に家を引っ越した。その時に父親本人が「家賃は高くても俺が出すから、セキュリティのしっかりした所にしろ」と言ったから少々お高めのマンションに引っ越したのに、家賃すら出してくれないのかよと思った。
前に住んでいたマンションの家賃は38000円だったので、それくらいの所ならフリーターでも払えるなと思い1月末あたりに物件情報をネットで調べてみた。しかし、時期が悪いせいでろくな物件が無かった。この話を東京在住の友人にしたところ、しばらくうちに居ていいよと言ってくれたので、ありがたくお邪魔することにした。
正直、これで本当に親と距離を置けると思った。どういうことかと言うと、私は現在兵庫 (大阪寄り) で1人暮らしをしているが、地元は三重なので3時間もあれば移動できる。日帰りでも行ける程度の距離だ。つまり、行こうと思えばいつでも行ける。
これまでにも母親から「明日いくね」と夜にLINEが来て次の日の昼には到着している、ということが何回かあった。普通の家族なら別になんでもないむしろ嬉しいことなのかもしれないが、私にとってはまあまあの苦痛だ。何故なら、うちの両親は過干渉だからである。
出かける時は、何をしに行くのかどこに行くのか誰と行くのか何時に帰るのかを必ず母か父のどちらかに報告しなければならなかった。もし報告しなかった場合は、吐くまで尋問される。22歳になった今でも、帰省するとそれを強いられる。その帰省も、2ヶ月に1度はしないと機嫌を損ねる。金欠だと言えば、何にそんなに金を使ったんだと問い詰められる。実家に住んでいた頃は、スマホをリビングでしか使ってはいけなかった。だから、寝る前に母親にスマホを回収されていた。他にも、服装や髪型が親の気に入らないものであればネチネチと嫌味を言われたり。そのわりに私の体調には無関心だった。
実家を出れば自由になれると思っていたが、近い所で1人暮らしをしてもすぐ来られてしまうので無意味だった。実際そんなに高頻度で親が来るわけではないのだが、いつでも来られるからいつ来るか分からないという状況がしんどかった。
そして何より、物事の重要度に関わらず私に関する何かを選択する時は親が望む方を選んできた (それは親が選ぶこともあったし、私が親の機嫌を取るために自分が望まない方を選ぶこともあった) ので、大人になった今でも何かを選ばないといけない場面になると親の顔がチラつくことが一番きつかった。いつになったら「私はこうしたいけど親は嫌がるだろうな機嫌悪くなるだろうな」と思わずに済むのだろう。
物理的には130kmくらいの距離があるが、精神的には大して距離を感じなかった。実家に住んでいた頃の“ 常に監視されている感”が無くなることはなかった。だから、東京に引っ越すのはチャンスだと思った。今より会う頻度が減れば、親の顔色を気にしなくても済むようになっていくのではないかと。
しかし、東京に引っ越すなんて親に言ったら止められることは分かりきっていたので黙って実行しようと思い、引越し会社に見積もりをしてもらったり今住んでいるマンションの管理人に引っ越しますと連絡したりした。自分の意思で自力で大きなことをするのは生まれて初めてだったので、正直すこし楽しかった。
ところが、この管理人に連絡したところで問題が起こった。どうやら、引っ越すためには書類を管理会社に提出しなければいけないらしく、その書類は親が持っていた。これにより、親に黙って引っ越すことは不可能となった。
仕方がないので親に連絡したが、私は押しに弱いので強い気持ちを持たなければ!と思い、相談ではなく報告のつもりで「3月いっぱいで引っ越すけど、必要な書類が実家にあるから代わりに出すかこっちに送ってほしい」と母親にLINEした。結局それは何の意味も成さず上手く言いくるめられて、母親が家賃を払うから引っ越さないということになった。
そうだとしても、生活費は自力で工面しなければいけない。そのためには、働かなければいけない。しかし、私はどうしても働きたくなかった。今までにもいくつかバイトをしたことがあるが、どれも長続きしなかった。暇な飲食店でシフトを週2×4時間にしてなんとか1年続けられたレベルだ。それだとどう節約しても生活費は足りない。
パパ活や夜職をしようかとも考えた。しかし、うちの両親は過干渉な上に世間体を死ぬほど気にする。どんなバイトをしているのかも根掘り葉掘り訊いてくる。それに加えて、私は嘘をつくのがド下手くそだ。恐らく誤魔化せないだろう。
本来であれば3月中旬あたりまでにどうにかして収入源を得ないとまずかったのだが、上記のようなことを毎日考えては病んで考えては病んでしていたら4月になっていた。
13日に帰省しなければいけないので、その時に確実にバイトのことを訊かれる。それまでに親に言えるバイトを始めなければ、口ごもって詰む。全然働く気にならんし、もう既に詰んでるけど。
ちなみに今の口座の残高は29000円である。クレカの引き落としがあるので、使えるのは実質5000円になる。
2. 肩書きのこと
私は1997年1月生まれなので、大体の同級生はこの春から新社会人になる。対して、私はこの春から無職。ニート。そのことは前から分かっていたし、分かっていたから退学届を出した。
しかし最近SNSを眺めていると、大学を卒業しましたという投稿や入社式でしたという投稿が大量に流れてくる。私は家で寝ているだけ。ここでやっと、私が何も分かっていなかったということが分かった。いや、きついわ。
ニュースを見ていると、大体の犯罪者は無職であることに気づく。私もこいつらと同じだと思われてるのか とか思ってしまう。
いま無職ですって言いたくないから、初対面の人と話したくない。長らく会ってない人にも会いたくない。てか誰とも会いたくない。私、プライドだけはエベレスト級に高いんです。無能のくせにね。
以上2点のせいで、ここ最近は希死念慮に拍車がかかっている。寝つきも死ぬほど悪い。性欲もない。下ネタは面白いと感じるけど、セックスしたいとかは思わない。食欲だけはある。
今までにも何度も死にたいと思って死のうとしたけれど、それらは毎回死ななくてもまだなんとかなる状況だったから死ねなかったのだと思う。しかし今回は、体を売るか死ぬかの二択である。私はどうするんだろう。
本当は死にたいんじゃなくて、毎日おだやかに過ごしたいだけなんだよな。でもそんなの出来る気がしないし、基本的に不幸だから幸せな状態に慣れてなくて幸せになるのが怖い。漫画やアニメの展開ですら、バッドエンドの方が好きだ。
不幸な方が落ち着くとか、もう手の施しようがなくないですか。
しゃみーも言っていたけど、私も昔というか去年までは春が好きだった。花粉症ではないので過ごしやすい気候だし、桜も綺麗だし。
しかし今年は、去年までのワクワクした気持ちには全くなれない。暖かな日差しも新しいスーツを着た若者も春の匂いも桜の花も、全てが私を嘲笑し私の死を願っているような気がしてならない。無職だからそう思われても仕方ないし、被害妄想ではないよな。
いつかまた、春の到来を喜べる日が来ますように。
らぶいずおーばー
1月15日(火) はフォロワーの女の子と遊んだ。前にもブログに登場した、あの美少女である。ちなみにこのエントリで登場した彼女のことだ。→CHEESE in UMEDA - 明太子おいしい
新年会という名目で会うことになったが、したことはいつもどおりだった。私たちは、酩酊できればなんでもいいのである。
14時半からカラオケを予約していたので、その時間に現地に集合ということになっていた。
しかし、私が予約したにも関わらず大遅刻をかましてしまった。間に合わなさそうなことには家を出る前から気づいていたので、14時前に遅れる旨を伝えると、じゃあ先に歌っとくね〜と特に怒りもせず許してくれた。
私は前から、寝坊したわけでもないのに何故か遅刻することが多々あった。そもそも身支度にかかる時間の見積もりが甘いのでは?とも思ったが、私はいつも家を出る時間の3時間前に起きるようにしている。それでも、30分遅刻したりするのだ。最近特にそういうことが多いので、かなり困っている。
カラオケ店に到着したのは15時15分頃だった。カラオケ店の最寄り駅で電車を降りて、小走りで彼女のもとへ向かった。店内に入るために自動ドアの押しボタンを押したがなかなか開かず、連打しているのを店員さんに見られていたのがこの日一番恥ずかしかった。
受付で告げられた番号の部屋のドアを開けると、スマホをいじる彼女がいた。わざとかと思うくらい驚いたリアクションをとられた。可愛かった。久しぶりやな〜などと言いながら曲を選んだ。
彼女も私も古 (いにしえ) のオタクなので、かなり曲の好みが似ている。私が歌った曲は全部彼女の知っている曲だったし、彼女が歌った曲もまた全部私の知っている曲だった。だから無駄な配慮かもしれないが、彼女が歌いたい曲を私が歌ってしまわないように、彼女がこれまで私と行ったカラオケで歌ったことのある曲は歌わないようにした。
彼女は見ためだけでなく声も天使のように可愛いので、耳が幸せだった。
これは、彼女が「ストリーミングハート」という曲を歌っている時に撮影したものである。
途中で何故か急に「もし私が自殺したらこの子とはもう会えないのか」と悲しくなり涙ぐんでしまったが、気づかれていないと信じたい。
18時半になり、お腹が空いてきたのでカラオケ店を出た。1kmほど歩いて梅田に到着した。
そして、事前に目をつけていた串カツ屋に入った。これは毎回のことであるが私たちはとにかく飲みたかったので、90分の飲み放題を頼んだ。1杯目は青りんごハイボールにしてみたが、青りんごの味は微塵もしなかった。ただの甘いハイボールだった。彼女は柚子サワーを飲んだ。かわいい。
彼女は「絶対元とったる!」と言いながらゴクゴクと柚子サワーを飲み干し、すぐに生ビールを注文していた。彼女はビールが好きなようでよく美味しそうに飲んでいるが、可愛い顔にビールってミスマッチやなと思いながら毎回眺めている。ちなみに私はビールが苦手である。
私は2杯目は焼酎にしてみた。知人からお勧めされたことがあったので、黒糖焼酎であるれんとの水割りを注文した。2年前は焼酎が苦手だったのだが、いつの間にやら美味しく頂けるようになっていた。
酒の話ばかりになってしまったが、もちろん串カツも美味しかった。特に、チーズのカツが美味しかった。チーズがとろりと程よく溶けていて、チーズ好きには堪らない一品だった。茄子のカツの衣で上顎を切ってしまったのが痛かったが。今も若干痛む。
元取ったるという宣言どおりに、彼女はビールやらハイボールやら計5杯を飲み干した。私はハイボール焼酎焼酎の3杯しか飲んでいないので、ギリ元取れた……かな?飲み放題は1600円だったので。
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良い感じに酔っていたせいか、串カツ屋を出てから2軒目に到着するまでの記憶があまり無い。
2軒目は、前も一度行ったことのあるお店にした。めちゃくちゃコスパが良いので、困ったらここにしとくかって感じである。このあたりから私たちはかなり酔っていて、トイレに行く頻度も高くなっていた。頻尿になっていたという意味であり、吐いたという意味ではない。
彼女は、素面の時はシモの話をするのを恥ずかしがるのだが、この時はかなり饒舌にそういったことを語り、また私にグイグイ色んな質問をしてきた。こんなこと訊けるのちゅなちゃんしかおらへんから……と、照れ気味で言われた。可愛かった。
かなり酔っているにも関わらずワインを3杯飲んでやった。ソーヴィ二ヨンとかいう銘柄で、語彙力がないので美味しいとしか言えないが、とにかくめちゃくちゃ美味しかった。ほどよい辛口とメニューに説明書きがあったが、本当にそのとおりでとても飲みやすかった。
これは、1杯目に頼んだスパークリングワインの写真である。彼女は確かサワーを頼んでいたと思う。記憶が曖昧。
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23時半に店を出た。私の方が20分ほど終電が遅いので、彼女を改札まで送ることにした。別れるのが寂しくて泣きそうになっていたのは、ここだけの話である。
彼女がコインロッカーに荷物を預けていたので、まずそこに向かった。なかなか辿り着けなくて、かなり時間を食った。彼女は終電に乗れないのではないかと焦っていたが、私はむしろ終電を逃してうちに泊まりに来てくれたらいいのに、なんて邪(よこしま)なことを考えていた。
無事に期待は外れ、彼女の乗りたがっていた終電の5分前に改札に到着した。私は勿論さみしかったが、彼女もさみしそうにしてくれていたような気がするのは妄想なのだろうか。というのも、別れ際に何度も手を握られたのだ。絶対また会おうねと言いながら、私の手を握る美少女。夢でも今までにこんなシチュエーションは無かった。
まともな大人であれば、また会おうねと微笑んで別れるのだろうが、私はめっぽう可愛い女に弱いので、こんなことしたらだめ好きになってしまう……と言ってしまった。本当に好きになりそうだったから。我ながら気持ち悪い。それでもずっと手を握ってくるので、もう嬉しいのと寂しいのとでわけがわからなくなって、こんなことしたらダメやよとニヤつきながら繰り返していた。気持ち悪すぎる。でも、そういや恋ってこういう感情だったなと思った。
0時頃お別れして私も自分の行くべき駅に向かったが、酔っていたのと高揚していたのと方向音痴なのとが相まって普通に迷子になった。終電には間に合ったが。
6年前、高校2年生の時に、私は女の子に告白して振られたことがある。恋愛経験なんかろくになかったので、何をどう勘違いしたのか私のポジティブ思考が過ぎたのか、相手も私のことを好きな気がしてしまったのだ。
その子のことは、中学3年生の時から好きだった。友達になったのは中学2年生の時で、休日はよく2人で遊びに行ったりしていた。部活 (すごくゆるかったので顧問の先生はほぼ来なかった) が一緒だったので、部室に居る時は常にどちらかがどちらかの膝に座っているほど仲が良くて、後輩からも「百合ですね〜w」と言われたりしていた。部活以外でも、校内で会えば抱きついていた。
高校2年生の時に修学旅行に行った。ホテルの部屋が2人部屋でその子と同じ部屋だったので、これは奇跡だと思い告白しようと決めた。
そのホテルは心霊現象が起こるという噂があって、実際私たちの部屋でもそういうことが起こった。具体的には覚えていないが、確かテレビが勝手についたとかラップ音がしたとかそういう感じだったと思う。お風呂が大浴場ではなく各自部屋で入ることになっていたので、怖いから一緒にお風呂に入ろうということになった。初めてその子の裸を見た。と言っても、私はド近眼なので色くらいしか分からなかったのだが。これほど自分の視力を恨んだ日はない。
お風呂から上がって、消灯時間になった。まだ怖いので、一緒のベッドで寝ることになった。ベッドに入ってから、しばらく寝ずに話していた。女子高生は恋バナが好きなので、好きな人の話になった。その時に告白した。告白されたの生まれて初めてやから嬉しい、と言われた。でも、ふられた。ショックだったが、この子はノンケだったようなので仕方ないとも思った。
辛かったのはその後である。その子に避けられるようになった。休みの日に遊びに行こうと誘ったら、2人では行けないと言われた。抱きついたら、ごめん、やめてと言われた。話すだけなら今までどおりに話してくれたが、これ以降2人だけで遊びに行くことはなかったし、体に触れることもなくなった。
いま考えるとそりゃそうだよなと思うが、当時はすごく辛かった。こんなことなら告白しなければ良かったと思った。私が脈の無さそうな人への好意を封印するようになったのは、そういえばその頃からである。
同性愛に寛容な世の中になってきたとは言え、やはり異性同士で恋愛するのがメジャーであるし、自分が当事者になるというのはまた別の話なのかなとも思う。私は恐らく、バイセクシャルに分類されるのだと思う。男とも女とも、セックスしたことがある。
異性とセックスしたり付き合ったりするのは、わりと簡単だ。若い男女がそういう関係になるのは、遥か昔から老若男女にとってなんら不自然でないことで、仮に私が好きになったりヤリたいと思った男がゲイだったとしても、私が引き下がって二度と会わなければいいだけの話である。
しかし、これが同性となるとややこしくなる。人間はノンケの割合の方が多いので、同性と付き合ったりセックスしたりできる可能性は異性とのそれに比べればかなり下がる。というか、それ以前に告白したり体の関係に持ち込むのが難しい。相手がノンケかそうでないかなどわざわざ詳しく訊かないと分からないし、高校生の時の私のように相手は友達として好いてくれていただけなのを恋愛感情としての好きだと勘違いしてしまったりもする。その結果、気持ち悪がられることもある。そうなったらもう告白する前のようには仲良くできない。
何にせよ、今回手を握ってきた美少女は脈が無いと分かっているから告白することはない。彼女は少し酔いすぎていただけで、私に特別な感情など抱いていない。それにしてはタチが悪すぎるよなあとは思うが、彼女は私がバイであることなんて知らないし、私もまたこうやって遊びに行けたらそれでいい。
よく考えたら、彼女と6年前のあの子は少し似ている。顔も仕草も雰囲気も。私はこういう感じの女がタイプなんだなあと今更気づいた。
とにかくもう6年前のようにはなりたくない。
師走
今月は、引きこもりの私にしてはかなりアクティブな月になった。と言っても、12月はまだあと1週間ほどあるが。
まず、東京に行ってきた。
2週間も泊めてくれる心の広い友人がいて本当に良かった……おかげでのんびりできた。
さすがに申し訳ないので、私のせいで余分にかかったであろう電気代や日用品代として2000円渡した。ガスと水道は料金が固定の物件だったので、遠慮なくホカホカジャバジャバさせて頂いた。
初日は歌舞伎町に行った。生まれて初めて。
別にそういう遊びをしに行ったわけではなくて、前に記事に書いた知り合いが経営しているバーがそこにあるというだけだ。私は貧乏なので。
ちなみにオープン直前に急遽店名を変更したらしい。
芝生でくつろげるイベントバー【無人島】 – 歌舞伎町らしくないイベントバー◆西武新宿駅から徒歩0分
ここで飲んでちゃんと終電で帰った。
歌舞伎町に行った際は是非。
7日は、会いたかったフォロワーの方々と遊べて嬉しかった。皆すごく優しくて温かかった。
このとき飲みに行ったお店で、料理や酒の写真をいっぱい撮るつもりだったのだが、食欲と酒欲で頭がいっぱいで結局1枚しか撮れなかった。一番はじめに出てきた前菜。
その後は、ダーツをしに行った。これも生まれて初めて。
序盤はまず矢を的に当てるので精一杯だったが、途中からコツが掴めてきて楽しかった。また行きたい。
ダーツとは関係ないが、この店でしゃみーが注文したXYZは凄い味だった。これも生まれて初めて飲んだ。
あとは、人生で一度は見ておきたかったので雨の中ハチ公を見に行ったり (雨なのに観光客と思しき外国人が20人くらい居て、まともに写真が撮れなかった)、
生まれて初めて都庁に行って夜景を見たり (室内が明るすぎてガラスにこちら側の様子が反射しまくり上手く撮れなかった)、
3年ぶりに東京駅に遊びに行ったりした。
東京駅では、リアルな動物のぬいぐるみが売っていた。
この真ん中の4匹は跨がれるようになっていたので腰かけてみたが、なんだか可哀想になってきてすぐに立ち上がった。重いのに座ってごめんな。
東京たのしかったです。また行きます。
20日は母が神戸に遊びに来るということで、昼過ぎに妹の家に集合した。と言っても平日だったので、妹は学校に行っていて居なかったのだが。合鍵を持っているので、その辺に関しては問題ない。
母は妹から風呂の排水口の掃除を頼まれていたらしく、私が到着すると既に風呂場でカビ掃除を開始していた。私も6月に一度妹の家の風呂を掃除してあげたのだが、なんとそれ以来まったく掃除をしていないというのである。
どうやら妹は潔癖症なので、ヌメヌメのカビを見ると吐き気を催してしまうらしい。そのせいで掃除ができないというのだが、カビが生えていると分かっていながらその近くでシャワーを浴びる方が嫌では?
私が到着した時点で掃除はもう終盤だったのでカビは少ししか無かったが、母曰く「もうめちゃめちゃ凄かった」らしい。そうこうしているうちに妹が帰ってきたので、母が買ってきてくれたドーナツを一緒に食べた。
一息ついたあと、3人でumieに行った。umieというのは神戸にあるショッピングモールである。海辺にあるからumieという名前なのだ (多分)。
まず無印に行った。私の地元である三重県は本当に田舎なので、無印も車を30分ほど走らせて隣の市まで行かないと無いのだ。
母はせっかく神戸まで来たし何か買おうと良さげな商品を探していたが、私と妹は金欠なので、ひたすらアロマオイルのテスターの匂いを嗅いでいた。すると、驚くべきことが分かった。
ほとんど全部臭い。
無印でアロマオイルを買う際は、よく嗅いでから買うことをお勧めする。
母はリップを買っていた。
女子力の高い THE BODYSHOPにも行った。
私と妹は金欠なのでもちろん何も買えないが、妹が気になる商品がありそれの前で立ち止まって色々話していると、店員さんが寄ってきてセールストークを始めた。
この商品には色々な香りの種類があり、嗅げと言われたのでいくつか嗅いだが、やっぱりほとんどが臭かった。こうなるともう、私と妹の鼻がおかしいんだろうか?とも思った。
幸い母が別の商品を買ったので良かったが、買う気ゼロなのに話しかけられるとどうしていいか分からなくなる。
その後は、イタリアンのレストランで夕食を食べた。上にも書いたがumieは海辺にあるので、ここは船などを眺めながら食事を摂れるお店になっている。今の時期は寒いが、テラス席もある。
- ジャンル:カフェ
- 住所: 神戸市中央区東川崎町1-6-1 umie MOSAIC 2F
- このお店を含むブログを見る |
- (写真提供:dokoh279)
- REAL DINING CAFE ハーバーランドモザイク店をぐるなびで見る | ハーバーランドのカフェをぐるなびで見る
料理の写真はというと、また食欲に負けて撮り忘れたので、代わりに席から撮った景色の写真を貼っておく。
店内が明るいせいで分かりづらいね。
左端の赤くて細長い物が神戸ポートタワーで、その右にある緑のオブジェクトのあたりに神戸海洋博物館があり、一番右の大きい船が神戸では有名なコンチェルトだ。私も、友達のお父さんがチケットをくれて乗船したことがある。
ちなみに船の手前に座っているカップルは、クソ寒いのに30分ほどここにいた。何をしていたんだろう。
ごはんを食べ終わると三重への終電の時間が迫っていたので、私が母を途中まで送って解散した。
もうすぐクリスマスだが、今年は妹と遊びに行くことになりそうだ。出来れば恋人と過ごしたかったが、作るのが間に合わなかった……。
年末は、地元で友達と遊ぶ予定も入っている。楽しみだ。
踏んだり蹴ったり
ついこの前11月になったところなのに、もう12月が始まろうとしている。光陰矢の如し。
同じようなことを前々回くらいの記事にも書いたような気がするが、気にしないことにする。
タイトルにもあるとおり、今月は本当に踏んだり蹴ったりという言葉がぴったり当てはまる1ヶ月だった。
母親の離婚宣言に始まり、愛犬の死、将来への不安 (これは常にだが今月は特にひどかった)、皮膚の荒れ、体重の増加、街を歩くカップル などなど、私の精神をズタボロにする出来事の連続だった。
つらさで頭がおかしくなりそうでほぼ毎日泣いていたが、なんとか落ち着いてきたのでこうしてブログを書いている。
今回は23日(金)に妹の彼氏とご対面してきたので、その日のことを書くよ。事前情報として、妹は神戸に住んでいる18歳の美少女大学生で、その彼氏 (Iとする) は東京に住んでいる22歳の韓国人留学生である。アクセントなどはたどたどしいが、日本語はかなり話せる。
では、いってみよう。
妹から、11時半に三宮集合と言われていたのでほぼ予定時刻どおりに集合場所に到着した。Iは、前日から妹の家に泊まりに来ていたらしい。少し遅れると言われていたので、その場で待つことにした。
しかしこの日はまあまあの寒さだったためか、急に便意を催してきた。駅にいたのでトイレならどこにでもあったとは思うのだが、何を思ったかもうすぐ来るかもしれないから我慢しようと判断した。やはり、漏れそうな時の人間は冷静になれないのだな と再認識した。
結局2人が来たのは11時50分頃だった。改札から出てきた妹を見つけた私は、便意に耐えながら手を振った。妹がこちらに気づき、歩いてくる。
その後ろにIがいた。The韓国人って感じの顔面だった。これは韓国自体をdisっているわけではなく、本当にそうだったのだ。韓国人のお手本か?みたいな絵に描いたような韓国顔で、あまりの衝撃に便意も消失してしまった。
申し訳ないが、私からしたら恋愛対象外だ。セックスするのも厳しいかもしれない。これは別に韓国という国を嫌っているからとかではなく、単純に顔が無理だった。
お互い軽く自己紹介をして、ランチを食べるためにイタリアンビュッフェのお店に向かった。前日に予約をしておこうと思ったら何故かできなかったので満席なのかもしれないとは思ったが、近くにいくつか別の候補のお店もあったのでとりあえず行ってみることにした。
目的のお店に入ると、40代くらいのダンディなおじさんが出迎えてくれた。普通に空いていたので、そこで食事を摂ることにした。そのおじさんが席に案内してくれて、システムの説明もしてくれた。説明を終えると「こんな感じですが大丈夫ですか?」と微笑みながら確認してきて、なんだかフレンドリーなおじさんだなと思った。店員というより親戚のおじさんみたいだった。
このお店はメイン料理を2品選んで、それ以外のサラダ、パン、ピザなどは食べ放題というシステムだった。ドリンクバーもついていた。
これはメイン料理の写真。私は鯛のフリットと、温泉卵と生ハムにジェノベーゼソースをかけたやつ (名前忘れた) を選んだ。
これは食べ放題の料理の写真。おぼんに乗っているのが食べ放題の料理である。
とても美味しかったが、Iが終始妹に触ろうとしては怒られていたのでIに少し殺意が湧いた。まあ、妹のことが本当に好きそうなことは伝わってきたのでとりあえず許す。
食べ終わったので店を出ようかという時に妹がトイレに立ったので、Iと2人きりになってしまった。Iが気を利かせて話しかけてくれたが、Iが片言なのと私の耳が遠いのとが相まって聞き取れなかった。結局3回くらい聞き返してしまい申し訳なかったので、私は耳が遠いから日本人と話してもこんな感じで困るよホントあはは〜と言っておいた。すると真剣に補聴器の購入を勧められ、なんかゴメンとなった。
妹がトイレから帰ってきて私たちが何の話をしていたのか訊いてきたので、補聴器の話と言うと 意味わからん と言いながら笑っていた。
お代は何故かIが奢ってくれたので、ありがたく厚意に甘えることにした。おじさんは最後までフレンドリーだった。
ちなみに、ランチの料金は1400円だった。このクオリティで1400円は安いと思う。リンクを貼っておく。
この日のメインイベントは神戸・須磨の水族館|神戸市立須磨海浜水族園に行くことだったので、電車に乗って移動した。電車の中でもIが妹にベタベタ触っては怒られていて、本当に私はよくIを殺さなかったなと思う。
水族館に行くの自体が15年ぶりくらいで、この水族館には初めて来たが、なかなか楽しかった。しかし、園内の動物のうち半分くらいが気持ち悪い系のもので、水族館ってこんなに気持ち悪かったっけ?と思った。写真を少し撮ったので載せる。あ、気持ち悪い魚の写真は撮ってないです。
サメとか。
ペンギン。
ラッコ (レプリカ)
ラッコは丁度ショーの時間で、人が多すぎて近づけなかった。
よく考えたら、鯛を食べた後に鯛を鑑賞しに行ったんだな。
ひととおり見たので帰ろうかという時に妹の具合が悪そうだったので、大丈夫?と訊いたら 生理やから と言われた。するとIがおんぶしようか?とか上着貸そうか?とかカバン持つよとか言っていて、優しいなやっぱり妹のことが好きな気持ちは本物かと安心した。
その後は妹の家に行き、妹に鎮痛剤を飲ませて休んでもらい、彼女が元気になったところで宅配ピザを食べた。隙あらばイチャつこうとするIにブチギレそうになったが、プリンを買ってきてくれたので許した。
そして21時頃、妹の家をあとにした。
帰りの電車はしんどかった。
触らんといて と怒ってはいたが、Iといる妹は幸せそうだった。私も幸せになりたいし、私だって誰かに愛されたい。しかし、誰も私のことなど愛していないのが現状だ。
クリスマスが近いせいか何なのか知らないが、繁華街にはカップルだらけで、街も人もキラキラと浮き足立っていて、目が眩んだ。
全て夢であってほしい
9月末に帰省した時に父親と険悪な雰囲気になったので出来れば年末まで実家には寄りつきたくなかったが、愛犬の癌が進行していて年末までもたないかもしれないということで、妹と一緒に帰省してきた。
とりあえず、愛犬の写真をダイジェストでお届けするのでご覧になってほしい。可愛いので。犬種はミニチュアシュナウザー (毛色は希少な黒) で、年齢は9歳だ。
宇宙一かわいい。
ルックスは勿論のこと、犬のくせにやたら空気を読む。でも甘えたい時は甘えてくるし、気に入らない時は噛みつく。そのバランスが、神がかった可愛さを生み出している。好き。
9月末に会った時より痩せていて息苦しそうにしていたので、心が痛んだ。この子じゃなくて私が癌になれば、全部丸く収まったのにな。上手くいかないものだ。
話は変わるが、退学して働くつもりだという話を母にしたら、私は現実を直視したくないのでそんなものは全く見ていないが、母は転職サイト的なものを見てみたらしい。
すると、大卒でなければ出来ない仕事が結構あることが分かった。調べてみると通信制の大学があることも分かったので、それで大卒という肩書きを得るのもありかなと思った。
あと、現段階では履歴書に書ける資格が皆無なので、自動車の免許も取ろうかなと思った。取ってから乗るかどうかは別として。兵庫にいる限りは、自転車があれば生活には困らないし。
とは言え、母的には地元で就職してほしいぽかった。地元が無理でも、関西圏から出ないでほしそうだった。私はあんな不便な所で父と母と祖母とに監視されながら生活するのはごめんだ。
父にはまだこの話は言わないでおこうということになった。打ち明けるタイミングを誤ると殺されかねないので。今回の帰省は妹も一緒だったので、巻き込むと可哀想だったし。
父と言えば、どうやらついに両親が離婚するらしい。父が、離婚するかしないか来年の3月に結論を出しましょうと言ったらしい。お互い離婚したいのだから今すぐにすればいいのに、本当にあの男は何を考えているのか全く分からない。
愛犬の病気とか、自分の将来とか、両親の不仲とか、考えることが多すぎてしんどい。なんだかもう疲れて何もする気が起きない。というか、もう何も考えたくない。ただただ、人生に対する後悔が止まらない。
私の人生はこんなはずじゃなくて、普通に大学を卒業して普通に就職して普通に結婚したかった。マジョリティになりたかった。だってそのために本来遊ぶべきだった幼少期を犠牲にしたんじゃないのか。周りが遊んでいる時に勉強していたんじゃないのか。マジョリティよりも良い生活をするために、金をかけて教育を受けてきたんじゃないのか。
その結果がこれか。失敗作でしかない。きっと親もそう思っている。金をドブに捨てたと。
だからもうどうでもいい、生きているのが恥ずかしい。
自力で死ぬことさえできないゴミだから、早く殺してほしい。
CHEESE in UMEDA
早いもので、もう11月である。日に日に寒さが増し、冬が近づいてきているのがわかる。季節の変化に対応できていないのか、今朝はくしゃみが止まらなかった。そして、体中が痛かった。これは寒さのせいではなく、酒のせいなのだが。
というわけで、昨夜の出来事を記す。
昨日、10月31日の17時半、私は梅田にいた。
フォロワーの女の子と待ち合わせをしていたのだ。彼女と会うのは4回目で、もうすっかり飲み友達だ。友達が少ない酒飲みのオタクという共通点のおかげか、打ち解けるのに時間はかからなかった。
実際に会うまで顔を知らなかったので、フォローしてから会うまでの4~5年くらいは「この子は腐女子やし相当なオタクやしまあブスやろ」と勝手に思っていた。めちゃくちゃ失礼である。
しかし今年の春に初めて会うことになり、待ち合わせ場所に現れた彼女は華やかで美人だった。目が大きくて鼻が高くて輪郭が綺麗なハーフのような端正な顔立ちに、華奢な体。身につけているものも可愛かった。想像と違いすぎて固まってしまった。そして、申し訳なく思った。しかも話してみると全然嫌な感じがしない、お高くとまっているわけでもない、むしろ自信なさげな感じが私の庇護欲のようなものを掻き立てた。
本人が見ていない (であろう) ブログでこれだけ褒めてしまうくらい、私は彼女の容姿も性格も可愛くて大好きなのである。本人は自分のことをブスだと思っているらしいが、誰かにそう言われたのだろうか?もしそうだとしたら、私はそいつを殺したい。書いてて思ったけど、私ストーカーみたいで気持ち悪いな。
昨日はハロウィンだったので、仮装している人がそれなりにいた。もちろん渋谷ほどではないが。その人混みの中から、彼女が私を見つけて手を振ってくれた。可愛かった。この間Twitterに上げたベレー帽を早速かぶって行ったのだが、「すごく似合ってる」と褒めてくれて思わず射精しそうになった。そして、予約してあったお店に向かった。ずっと行きたかった店だ。そう、CHEESE CRAFT WORKS である。
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口コミがわりとボロクソに書いてあったのであまり期待せずに行ったが、めちゃくちゃ美味しかったのでまた行きたい。
まず、ドリンクを頼んだ。私は苺とレモンのスパークリングワインを、彼女はパインとマンゴー?のサングリアを注文した。
次に、サーモンのサラダを頼んだ。ちなみにここはチーズ専門店なので、全ての料理に何らかの形でチーズが入っている。私たちチーズ愛好家にとっては天国だったが、チーズが嫌いな人からしたら地獄だろう。
そして、ランプステーキを頼んだ。店員が客の目の前でラクレットチーズをかけてくれるシステムで、テンションが上がった。なお、その時の動画などはない。
肉を食べるということで赤ワインを頼んだが、写真はない。次にリゾットを頼んだ。
この後は白ワインを3杯 (確かそうだったと思うが記憶が曖昧) と、アンティパストを3品ほど頼んだ。食後なのにね (アンティパストとはラテン語で食事の前、いわゆる前菜という意味らしい)。私も彼女も、よく食べよく飲むのである。彼女はずっとサングリアを飲んでいたが、何故か最後に瓶ビールを注文していた。酔っていたのでリゾット以降の写真を撮り忘れた。
この時点で私はそれなりに酔っていたが、2軒目に行くことになった。彼女は、ほぼ素面のようだった。
2軒目も、チーズが売りらしきところに行った。このとき22時前で、近くて今から入れるお店がここだったのだ。
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マリブミルクを飲んでみたかったので、注文した。
食べ物はもう要らなかったので、突き出しのナチョスとスパニッシュオムレツだけを食べた。
彼女はデザートが食べたいと言い、ガトーショコラとカシスソーダを注文した。可愛い。マリブミルクの後は、白ワインとボストンクーラーを飲んだ。23時半に店を出た。
彼女とは電車の沿線が違うので、駅でお別れした。「基本暇やからいつでも誘って、またね」と笑顔で手を振られ、危うく射精してしまいそうになった。
幸せな気分で家に帰ったが、帰宅した途端吐き気と頭痛に襲われた。早く寝てしまおうと思いベッドに入ったが、頭が痛すぎてなかなか寝つけなかった。酒を飲みすぎると何故か関節が痛くなるので、夜中に痛みで何度も目が覚めた。
朝になり起きる時間になったので起きたが、やはり全身が痛かった。なんなら今も頭は痛いし下痢だ。幸せの代償だと思うことにしよう。
楽しかったからオールオッケー。最高級の可愛さをありがとう。
雨の夜
ご存知の方もいると思うが、私は友達が少ない。その中で酒が飲める人となると、片手で数えられる程度しかいない。
昨夜22時頃、その希少な友人から「暇?」とLINEが来て急遽飲みに行くことになった。とは言えLINEが来た時点で私は出前を頼んでしまっていたので、とりあえず彼女に私の家へ来てもらうことになった。ちなみに、彼女の家から私の家までは徒歩2分程度で行くことができる。
出前が届いて少ししてから彼女が到着した。約1ヵ月ぶりに会う彼女は、雨の中それなりに歩く予定なのにも関わらず着脱しづらそうなヒールを履いてきた。
彼女も私もお腹が空いていたので、出前を少し分けてあげることにした。ガストは夜であれば1000円で配達してくれるのでたまに頼んでいて、この日はマヨコーンピザとほうれん草ベーコンを注文していた。私が、ピザちょっと食べていいよと言いながらピザの入っている箱を開けると、彼女は顔をしかめた。
「私コーンだめなんやけど……」
そうだった、完全に忘れていた。マヨコーンピザという名前なだけあって、全体に大量にコーンが散りばめてある。取り除いて食べると言うので箸を渡すと、見事な箸さばきでコーンをほじくって避けていった。ほじくられて穴だらけになったピザは、蓮コラのように気持ち悪かった。彼女は「この気持ち悪さが美味しい」などと意味不明な供述をしていた。
ピザを食べながら大学の話をされたので、退学を考えていることを打ち明けてみた。別に私が退学したところで彼女に何の影響を及ぼすわけでもないので、少なくとも反対はされないだろうと思ったのだ。ところが「それって働くってこと?高卒扱いで働くとなると給料少ないから、今みたいな生活はできへんで。」と言われてしまった。
私だって、大卒よりも高卒の方が給料が少ないことくらいは知っている。その程度のことも知らずに退学しようとしている馬鹿で浅慮な女だと思われていることに腹が立った。
しかもこれは私の人生なのに、何故そんな説教じみた話をされないといけないのかも分からなかった。退学という選択が結果的に間違っていて私が苦しむことになったとしても彼女が損をすることは絶対にないのに、アドバイスを求めたわけでもないのにこんなことを言われるなんて。機嫌が悪くなってしまいそうだったので、話題を変えた。こんなことで希少な友人を失うわけにはいかない。
23時過ぎにピザを食べ終えたので、1年前に近所にできたバーに行ってみることにした。私はそのお店の存在は全く知らなかったのだが、彼女はだいぶ前から知っていたらしくずっと行ってみたかったらしい。店の入口には、ハロウィン感満載の大きなカボチャのランプが置いてあった。ドアも全開で、私たちを歓迎してくれていることが感じ取れた。
店の内装は、壁や床が木で出来ていて (そういうシート的なのを貼ったのかもしれないが) 全体的に暖色だった。照明も薄暗いが清潔感はあり、お洒落なバーという感じだった。店員は、40歳くらいのおじさん2人だった。そのうち1人は少々チャラかったが2人ともすごく話しやすかったし、1300円でお酒2杯とナッツかドライフルーツかチョコレートがついてくるセットがあり、なかなか良かった。ちなみに私は、生パインカクテルと白ワインとナッツを注文した。近所だしまた行こうかなと思う。
2軒目は、いつも行っているバーに行くことになった。場所が少し離れているので、1駅分歩かないといけない。私は普通に歩くつもりだったのだが、彼女がだるいからタクシーに乗りたいと言い出した。彼女は裕福なので普段からすぐタクシーに乗ろうとするが、私は貧乏なのでタクシーなんて年に一度乗るくらいである。
正直、1kmあるかないかの距離をタクシーで移動するのはお財布的に気が引けた。2軒目のバーは駅の目の前にあるので電車で移動することを提案したら賛同してくれたが、この時点で1時前だったので終電がなかった。駅前にタクシーがいたら乗ろうということになったが幸いなことに (彼女からしたら生憎なのだろう) タクシーが1台もいない上にタクシーを待っているであろう人が5人ほどいたので、2軒目のバーまでは歩くことになった。
雨の中20分ほど歩き、2軒目のバーに到着した。ここのマスターとは顔見知りであるし、やはり良い人なので話しやすい。いつもキャプテンモルガンのロックを頼むので、今回もそうした。彼女も同じのを飲んだ。
先に来ていた客とも話したが、私以外はみんな常連で知り合いで、なんだか私だけ顔も名前も知らない初対面という感じだったので緊張した。しかしみんな優しいので、私が輪に入れるように話を振ってくれたりした。良い人ばかりだった。
私と彼女は少々小腹が空いていたのだが、深夜にフードを頼むとマスターがめんどくさがるので我慢していた。すると、頼んでいないのにナチョスが目の前に置かれた。「今日はこれ出す日なので……」とかマスターに言われたがよく意味がわからない。私たちはそんなにひもじい顔をしていたのだろうか。それを食べ終わると今度はコンソメポテチをくれたので、マスターと私たちの3人で食べた。
モルガンを3杯飲んだところで品切れになったので、ハーパーのロックを頂くことにした。ウイスキーは全然詳しくないので、マスターと他の客に比較的飲みやすいものをチョイスしてもらったのだが。ハーパーを飲み終わる頃には5時になっていて、店内には私と彼女とマスターしか居なかった。本当の閉店時間は3時なので、マスターに謝り倒して店を出た。
このへんからかなり足取りがおぼつかず、記憶も曖昧になっている。何故か彼女の家でもう少し飲もうということになったので、セブンイレブンに寄って酒を買った。ついでにトイレも借りた。会計700円ごとに引けるくじをやっていたので引くと、削ってシリアルナンバーを集めて応募しようみたいなことが書いてあった。
こういうやつだ。
私も彼女も酔っていたので「これ何?これってここじゃなくて家で削るんですかぁ?」などとバイトっぽい若い男の子に絡んでしまった。大人しそうな子だったので、怖がらせてしまったかもしれない。申し訳ない……。
彼女の家に着くと、コンビニで買ったレモンサワーを2口ほど飲んで爆睡してしまった。目が覚めると9時だった。床で寝てしまっていたせいか全身が痛い。彼女を起こしてから帰ろうと思ったが、揺すっても叩いても起きないので放置して帰った。まだ酒が抜けていないらしく視界がフワフワするので、人がちらほらいる朝の商店街を千鳥足で歩いた。
帰宅して、コンタクトを外して服を脱いで再び眠りについた。頭痛と吐き気が酷かった。次に目が覚めると15時だった。完全に二日酔いだ。こうなるたびに「二度と飲み過ぎるものか」と思うが、それを実行できたことは一度もない。
傘を彼女の家に忘れてきてしまったことに気づいたが、彼女はしばらく予定が詰まっているらしく当分は取りに行けなさそうだ。折り畳み傘があるから問題ないが。
お腹が空いていたので、ファミリーマートに行きとろろそばを買った。会計をしている時に後ろに並んでいたクソジジイがどんどん距離を詰めてきて、最終的に隣に立っていたのが気持ち悪かった。二日酔いにかこつけてゲロをかけてやろうかと思った。
とろろそばを食べてからシャワーを浴びた。体を洗っていると全身の傷や痣が目に入ったが、全く心当たりがない。もしかして昨夜の私は何かとんでもないことをしてしまったのでは、という不安がよぎった。
酒を飲んでいる時は、将来のことなど考えなくてもいいから幸せだ。いつまでも目を背けていても仕方ないことは分かっているが、できることなら見たくない。現実を直視すると、必ず自殺という答えに行き着くからだ。
この期に及んで誰かが何かが私を救ってくれるのではないか、などと思ってしまう。そんな淡い期待はさっさと捨てた方が良いということも、結局は自分で全部どうにかしないといけないことも分かっている。だからせめて酔っている間だけは。